私たちの身体はバランスの取れた栄養素を必要としており、適切な量と質の食事は健康維持のために不可欠です。
しかし、ダイエットや理想の体型を目指す中で、極端な食事制限に走る人が少なくありません。
さらにダイエットを指導する時に1日の摂取カロリーを
女性であれば1000kcal、男性であれば1400Kcalを下回るように指導することも見受けられます。
これらのカロリーは個人差はありますが
ほとんどの人にとって少な過ぎます。
まずこの程度のカロリーであれば代謝できるくらいの運動量・筋肉量が必要です。
極端なカロリー制限はそれからです。
そして、このような過剰なカロリー制限は多くの弊害を引き起こす可能性があります。
そのような指導をしておきながら、ジムを辞めてしまうとリバウンドしますよ。などというのは言語道断です。
長期間続けられる健康的な食事を知ってもらうべきです。
栄養不足のリスク
極端な食事制限は、栄養不足を招きやすいです。必要なビタミンやミネラルが十分に摂取できず、免疫力の低下や貧血、骨粗鬆症など、さまざまな健康問題を引き起こす原因となります。
代謝の低下
カロリー摂取を極端に制限すると、身体はエネルギー不足に対処するために代謝を下げるようになります。これは、食事を再開した時に余計に体重が増加しやすくなるリバウンドの原因ともなります。最終的には、食べていないのに体重が落ちないという最悪の状況に陥ります。
心理的なストレス
極端な食事制限は、食べることへの罪悪感やストレスを生み、
摂食障害のような心理的な問題に繋がることもあります。
これにより、食事が敵ではなく、健康を維持するための友という考え方が崩れてしまう恐れがあります。
エネルギー不足
体にエネルギーが不足すると、日常生活に必要な活力が得られず、
仕事や勉強、運動などのパフォーマンスが著しく低下する
可能性があります。
また、集中力の欠如や倦怠感、気分の落ち込みなどの症状を感じることもあります。そしてそのようなストレスから食事量が急激に増え、血糖値が急上昇し、体調が悪くなり何もできなくなる・・・という状況になります。
食事の楽しみの喪失
食事は、栄養を取るだけではなく、社会的な交流や文化的な楽しみの一部です。極端な食事制限を行うことで、これらの楽しみを失い、
孤立感や不満が生まれることがあります。
健康的な食事へのシフト
これらの弊害を避けるためには、急激な減量を目指すのではなく、健康的な食事習慣を身につけることが重要です。適切な量のタンパク質、脂質、炭水化物をバランスよく摂取し、加工食品ではなく、新鮮な食材を使った食事を心がけることが、健康を維持し、リバウンドを防ぐ鍵です。
結局のところ、短期間での結果に焦点を合わせるのではなく、長期的な健康を最優先に考えることが肝要です。
極端な食事制限は一時的な結果をもたらすかもしれませんが、最終的には身体と心に悪影響を及ぼし、持続可能な健康的なライフスタイルを害することになるでしょう。
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